ネイルと気分

私はネイルアートが好きだ。何にも自信がない自分に少しだけ楽しみを分けてくれ、元気にしてくれるものだった。

でもある日ごつごつした手に代わっていることに気が付き、次に痛みが出て間接が変形してきたことにも衝撃を受けた。

へバーデン結節になっていた。仕事も転職し、サービス業から福祉へと変化し、私の爪は短すぎるくらいに切りそろえることになって行った。私の手は単に仕事の手になってしまったのだ。

手は本当にすごい。料理も作るし、掃除にも役に立つ、仕事でも一番働いてくれる。そして今、介護のために120%の活躍だ。

この手でペンをとり、多くの文章を書いてきた、この手でお客様を案内し、商品を提供してきた、この手で多くの方々のお世話をして、料理をして、お掃除をして、花を育て、わんにゃんのお世話をし、今も酷使している。そして本来の手の役割を惜しみなく使っている。

毎日、沈む気分の中で手をじっと眺める時間が増えた。

もしもこの手が魔法の杖だったら、もしもこの手から強い気が出てきたら・・・そう現実逃避だ💦

どうしようもない現実にありもしないこと、できもしないことを想像する。そして変形してしまった自分の手に現実に戻り悲しくなる。

ある日爪があれていることに気が付いた、爪が割れては大変と思って机の奥から残っていたマニキュアを探し出し塗ってみた。

その爪のまま、母の病院に行ったところ、母の目が釘付けになった。「きれいだと思う??」と聞いたら、頷いて笑ってくれた。

色はピンク。入院して真っ白な病室の中、爪の小さなピンクに反応してくれたのだ。うちに帰って自分の爪を見る。母の反応が嬉しかった。なんだか自分も元気になっている。指ではなくて爪だな、指の形を必要以上に気にしていた自分にも気が付いた。もう変形の時期は終わって痛みはない。爪だけでもおしゃれしようかな・・・と思い始めた。

次の日セリアに行った折、マニュキアを2本買ってみた。とにかく毎日爪を色づけて母のお世話をした。毎日爪を見ては笑顔になる母。色があるっていいことなんだと思った。そして私も結構元気になっている。ありだな、マニキュア!!

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