NHKの朝ドラはこどものころからずっと見ていた。中学、高校、大学、社会人の間は見ていない。というか見ることができなかったし、興味がそちらに向かなかった。専業主婦になって、子育てに24時間時間を使い始めたころから、またNHKお宅に戻っていた。ニュースも、お母さんと一緒も、語学もそして朝ドラも。
最近は、YouTubeでドラマ解説をされている方々の解釈や詳細な時代背景、モデルとなった方の本当の出来事を併せて聞くようになり面白さが増したし、これまでより深く感情移入ができるようになっている。
朝ドラとは連続テレビ小説というのが正式な呼び方だったと思う。一話15分を毎日放送して約半年で完結する。小学生のころ、朝の読書というのがあった、ホームルーム(朝の会と呼んでいたかもしれない)の時間に読書をしようというものだ。たったの10分だった。でもその時間用の小説を選ぶのも、その時間内に読むのもワクワクして好きだった。
それと同じように、たった15分のドラマを見て、明日も見たくなるような、昨日の出来事を振り返りたくなるような演出が仕組まれていてやっぱりワクワクしている。これまで一人で見てひとりで理解していたころは忘れてしまうお話もたくさんあったけれど、別の人の見方や、多くの人のコメントを読んで、新しい気付きや視点が見えてきて本当に楽しく、心に残るものとなっている。
今作の『風、薫』は日本初ナースになる人たちのお話。
まだ4日目だが主人公の一人、一ノ瀬リンという女性のセリフを聞いていた時「また間違えた」という言葉が出てきた。父がコレラで亡くなったのを知った時。
その前に間違えたと思ったのは、大切な友人が悲しみ苦しんでいた時に、手を添えてあげられなかった時だ。
人は多くの選択肢の中から、その場その場で一つを選んで歩き続ける。でもちゃんと修正する機会も与えられている。が、人の生と死やそれ以外に訪れる別れや、感情のすれ違いには訂正するという機会はほとんどない。
後々、あそこで間違えたんだと気づく。後悔は悲しみになるが、深く心の奥に沈んでいくと常には向き合わず、日常が戻る。そしてまた間違える。
リンちゃんのように、すぐに気づくことも少ない。でもこの口に出して私に聞かせてくれたことで、私は奥に眠っている間違った分岐点を思い起こすことができた。そして時々間違ってないかなと自分に問いかけられるような機会を作ってみようと考えた。そうだ時々声にしてみようと思う。言葉(音)にする、自分で自分の声を聴くことは実はとても良いことなんじゃないかと今朝は感じている。

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