旅立ちの日

母は、旅立ちました。帰宅して11日目の朝でした。何も食べられなくなってひと月でした。

痰の排出も自力でできなくなって、吸引を余儀なくされ、毎回毎回苦しんで、こちらもつらかったです。それでも私はそばにいてもらえているのは心強かった。ただ、少しでも楽にしてあげたいとは常に持っていました。

苦しくないか、痛くないか、乾いていないか・・・と・・・

最初はしっかり答えてくれていた母も、だんだん答えてくれなくなり、視点も定まらなくなって、点滴で入れている水分も吸収しなくなりました。そして静かに息が止まりました。

何もかもが、後悔の連続です。何をしてもいつでも後悔をする。きっとどんな選択をしても必ず何らかの後悔はするでしょう。

そして、残されたものは苦しむのです。でも本当は思い通りにならなかった母が一番苦しんだはずです。

お母さんごめんなさい。もっともっと寄り添ってできることがきっとたくさんあったと思う。そして後悔はずっと私の中で膨れ上がる。

これは私の親不孝を神様がいさめている証拠です。父の時も苦しみました、いつまでも引きずっています。これからは二人分を常に持って歩きます。そして母が、優しく微笑んでいる父に会えるようにお努めをしていきます。

お母さん、道に迷ったら私のところに来てください。私に足りないものを教えてください。必ずお父さんに会ってもらうからね。

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