動線が整っていない事に気が付いたのは、料理をしていて・・・
仕事が忙しく、家にいられない日々は時短料理のために、工夫することに気を取られていた。時短料理がうまくできたときは大声で自慢したいくらい満足して、そしてそれで終わっていた。
母が寝たきりになり、家族が入院し手術し、退院し療養する。二人分の別々の療養食を毎日3度作り始めて、初めのころは1日中台所に詰めていたような気がする。
なぜ一日中台所に立っているんだろう?これでは時間のやりくりもほかの家事も自分のことも何もできない。動線が悪いし、いつも何かを探している自分に気が付いたから、台所の整理整頓を始めてみた。利用頻度に応じたそれぞれの居場所を作ることからスタートし、その次に消耗品の賞味消費期限に合わせたメニュー作りをした。
それぞれの道具や材料たちがイキイキしているように見え、少しずつ台所に活気が漂い始めた。料理のアイディアが広がっていくのがとても楽しく、作ることが苦しくない。すると食べることもゆっくりになり、おいしいと思える事に気付いた。
これまでは人のために考えて考えて作って、そこには疲労さえ覚えていたので、自分の分はおろそかになり、おなかさえ満たせればいいと思っていた。180℃食べ方感じ方が変わると不思議なことに体重が減少してきた。驚きの体験。空腹を満たすために病人食のつまみ食い程度しか食べていなくても痩せなかったのに・・・
私は変われる、好きな時間に戻れる、そう確信して一歩ずつ歩きだした。🌸


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